おたずねに答えて 最近の話題から




おたずね/

N.
男性
大阪府柏原市

 うちの子は、魔歯が、生えてました。2ヶ月ごろに、歯医者に、ぬかれました。
今、2才7ヶ月です。魔歯の、横の歯、も、成長が、止まってしまい、先日抜きまし
た。
現代、下の前歯が、2本なくて、ほかの、乳歯は、ほぼ、生えています。
この先永久歯が、ちゃんと、生えるかどうか、心配です。
魔歯に、関しては、情報が、極端に少なく、本も、医者も、言うことが、いろいろです。


お答え/

  ご質問の魔歯についてお答えします。
この歯は先天生歯とも言い、下の前歯に時々見受けられます。生まれたとき既に生え
ていることもあれば、生後間もなく生えてくることもあります。サイズが小さく、歯
の質が弱いという他はとくに問題がないのですが、母乳を飲ませる時に、お母さんの
乳首に歯が当たったり、おっぱいをあげるのに支障をきたせば、歯のとがったところ
を少し削って丸くしたり、時には抜くこともあります。その時の状況の違いで、処置
も異なってきます。また、なんとか抜かずにすんだ場合でも、永久歯と生え代わるま
でもたないことが多く、3〜4才ごろに自然に抜け落ちてしまうことがよくありま
す。これはこの歯の寿命と考えられます。永久歯の歯並びについても心配しておられ
ますが、永久歯の数がそろっているかどうかは、レントゲンを撮ってみないと何とも
言えませんが、今急いでレントゲンを撮ってみる必要はないでしょう。生え代わり時
期の少し前、5才ごろでいいと思います。

    文責  OSP会員  ビーバー小児歯科  俵本寛志



おたずね/

H.T.
男性
フランス 
 
  はじめまして、どこに相談して良いのかわからず、メールをだす失礼をお許し下さい。 
現在、我々一家はフランスに滞在しております。3歳6ヶ月の息子が、虫歯になって治療
させたいと思っているのですが、治療中あまりに暴れるので麻酔して治療するしかないと
言われています。
  日本ではそういう場合どのようにしているのでしょうか?軽い虫歯がたくさんあるとい 
われています。本人は時々、水がしみるようですが、いつも痛いと言っているわけではあ
りません。1本奥歯が黒くなっています。歯磨きしてもとれません。そこが一番悪いようで
す。体重は13.5キロで、麻酔には少し体重が軽いようです。とても不安なのでどうかよ
ろしくお願いします。 


お答え/
 
  私の知る限りでは、欧米において、暴れる子どもの治療を行う場合、かなりのケース 
で全身麻酔をかけて行っています。ですから、欧米の歯科医の麻酔に関しての技術的な
面での心配はないと思います。ただ、日本においては、私達小児歯科医が全身麻酔下で
子どもの治療を行うことは、まずありません。どこでこのような大きな違いが生じるのかと
申しますと、それは国民性の違いとでもいいましょうか。子どもがバタバタするからといっ
て手足を押さえて治療すると、人権無視だといわれますし、また動かれて少しでもケガを
させてしまうと、とんでもない金額の医療ミスの費用請求をうけるためでもあります。一度
全身麻酔をかけると、その後何ヶ月間も肝機能が低下するため、他の病気がおこっても
麻酔による危険が発生するため、それを避けようと、日本において小児歯科医は少し暴
れる子どもでも全身麻酔を使わないようにしているのです。
  小さな穴があいているだけで、水がしみることは、3才ぐらいでは、まずないと思います。
見た目以上に深くなっているのかもしれません。清掃不良で、歯肉炎がおこっているのが 
原因のこともあります。時々しか痛まないとのことなので、どうしても不安なら、しばらく様
子を見られてもいいかもしれません。1〜2ヶ月たつと泣かなくなることもあるでしょう。し
かし、その間、虫歯の進行をおさえるために、食生活は、きちんとしてあげて下さい。3食
の他に、菓子やジュースを何度も飲食していては、虫歯はどんどん進行します。歯の間
の虫歯なら、デンタルフロスを使うことも進行を少しでもおさえるのに有効です。いつ日本
にお帰りになるのか、わかりませんが、遠い外国で、さぞかし心配なことでしょう。私達で
よろしければ、いつでもまたメールを下さい。
 
   文責 OSP会員 ビーバー小児歯科 俵本寛志 



おたずね/

N.K.
女性
青森県三沢市

  2歳になる男の子の歯について質問があります。下の歯の笑うと見える8本の歯茎
と、歯の境目の部分が灰色になって、まるで煙草を吸ってやにがついたようになって
います。歯磨きは毎日しているのですが、取れません。最近は前歯から両サイドにか
けて、茶色くなってきています。原因はまた予防法がありましたら教えていただきた
いと思います。
  

お答え/

  ご質問の様子から考えられることは、歯に茶しぶのようなものが、着色していると
思います。歯と歯茎の境目に歯石が着いて、その上に茶しぶが着くこともよく見かけ
ます。一度着色してしまうと、少していねいに磨いたぐらいでは、なかなか取れませ
ん。歯医者さんに診ていただいて、歯石や茶しぶのようなものなら取ってもらわれる
といいでしょう。
  歯石は着きやすい人と、そうでない人がいたり、個人差があります。また、茶しぶ
が着くのも、飲むお茶の種類で着き方が違います。麦茶やほうじ茶も歯によく色が着
きますが、ウーロン茶が最も着色しやすいようです。しかし、このような茶しぶが着
いたからといって、虫歯になるわけではありません。これからものどが渇けばお茶を
与えるようにして下さい。ジュースなどを飲ませていると、あっと言う間に虫歯に
なってしまいます。ただ色が着くのは日ごろからもう少していねいに磨きなさいとい
うサインだと思って下さい。歯磨きは毎日なさっておられるようですが、2才のお子
さんでは、ていねいに磨こうと思っても、なかなかおりこうには磨かせてくれないこ
とも多いものです。歯を磨くのは夜だけでなく、昼間の明るい時間に、窓際に連れて
いかれて磨かれると、歯もよく見えますし、子どものきげんもいいので、今までより
きっときれいにみがけるでしょう。
  一度試してみて下さい。

  文責  OSP会員  ビーバー小児歯科  俵本寛志



おたずね/

J.K.
男性
宮崎県串間市

  1歳10ヶ月になる女の子の歯について質問します。
歯もだいぶ揃ってきていますが、上の歯と下の歯のかみ合わせが悪く、上の歯より
下の歯の方が前に出ている状態です。
これは永久歯がはえてくるまで様子を見た方が良いのでしょうか、それともすぐ歯
医者に行って相談した方が良いのでしょうか。
また、歯医者に相談に行った場合、どんな治療をされるのでしょうか教えてくださ
い。


お答え/

  1歳すぎの乳臼歯がまだ出て来ていない時期なら、正しいかみ合わせのお子さんで
あっても、見た目には受け口のようなかみ合わせをする子がよくいるのですが、1歳
10ヵ月なら第一乳臼歯という小さめの奥歯が生えてきていると思われます。このこ
ろには、ほぼかみ合わせも決まってきます。一番奥の乳歯が出て来ないと最終決定は
できませんが、お子さまの場合はおそらく俗に言う受け口になっているようです。さ
てそれではどのようにすればいいのか、ということになりますが、受け口の治療を始
めるのは、早くて幼稚園の年長さんぐらいからでしょう。いろいろな装置を使う関係
で、どうしてもある程度の年令に達しないと、治療を始めることが出来ません。治療
の方法につきましても、症状によってかなり異なりますので、一概には申し上げられ
ませんが、受け口の場合、下あごの成長を抑えるような装置か、上あごの成長を促進
するための装置を使用する、あるいはその両方を使用するのが一般的でしょう。希に
は装置を使用しなくても治るケースもあります。いずれにしても、一度、小児歯科の
先生にみておいてもらわれたほうがいいと思います。小児歯科医がおられなければ、
矯正医に相談してみるのもいいでしょう。定期的にみていただいて、治療を始めるの
に最も適した時期を判断してもらって下さい。

  文責  OSP会員  ビーバー小児歯科  俵本寛志
  



おたずね/

K.A.
男性
京都府福知山市
 
  子供の前歯について、ご質問します。
7歳の子供の乳歯が、かなり前に抜けたのですが、(2本とも)なかなか永久歯がは
えてきません。
歯科医にみてもらったところ、レントゲンでは、もう少しではえそうな様子ですが、
歯茎の皮が破れなくて、なかなかはえてこないのだと言われました。
歯茎を切る方法もあるので、どうされますかと言われたのですが、なにか問題はある
のでしょうか。
乳歯のはえるころから、歯の質や、歯並びがわるくて、虫歯もあります。
顎も小さいようで、永久歯はきっときれいに並ばないだろうと、言われています。


お答え/

 一般的に上の前歯は乳歯が抜けてもすぐに永久歯が出て来ないことがよくあります。
上の歯は横幅が広いため、出てくるのに時間がかかると理解されるといいのではと思
います。また、歯茎の繊維性が強くてなかなか生えにくいこともたまにあります。そ
のような場合は歯茎を少し切って歯が出てきやすくすることもあります。どちらにさ
れますか、と歯科医の方が聞かれたのは、おそらくそのままでも時間がたてばそのう
ち生えてくると考えられたためでしょうし、親御さんがなかなか出て来ないと心配し
ておられるのなら、歯茎を少し切って、出やすくすることもできますよという意味だ
と思います。どちらになさっても、あまり心配されることはありません。
歯並びと虫歯は、その磨きにくさが原因で結構関係がありますが、一本ずつていねい
に磨くように心掛けると虫歯にならずに済むことも可能です。特に今子どもさんの一
番奥に生えている6才臼歯の歯磨きをしっかり手伝ってあげて、虫歯にならないよう
にしてあげてください。

      文責  OSP会員  ビーバー小児歯科  俵本寛志



おたずね/

H.K.
43歳
男性
徳島県鳴門市
 
  虫歯の治療について、お尋ねします。
  5才の女の子ですが、歯医者で診察してもらったところ、左下奥歯がかなりひど
く、治療方法として、神経を取り、かぶせをすると説明をうけましたが、この方法に
不安があります。神経をいじることは必要なのでしょうか?
また、かぶせをした場合、はえ変わりの時問題はないのでしょうか。それから、治療
の時ほとんどの場合麻酔を用いるとのことですが必要なのでしょうか?教えて下さ
い。


お答え/

 ご質問の内容では、かなりひどくなってしまっている様子ですね。さぞ心配してお
られることと思います。しかし、受診された歯医者さんがおっしゃった治療の手順、
治療内容は、ひどい虫歯になってしまった場合の基本にまったく忠実で、正しい方法
ですので、何も心配されることはありません。
  少しくわしくご質問にお答えしておきますと、まず、治療のときに麻酔をすること
は、虫歯が深い場合は、必要ですし、ましてや神経の治療を行なうにはどうしても欠
かせません。麻酔をしなければ痛くてどうしようもありません。
虫歯が進行して神経までやられてしまっていれば、神経の治療をきちんとしておくこ
とが大切です。もちろん神経まで進行していなければ神経を残す努力を私達歯科医は
行ないます。そのほうが歯にはいいからです。しかし悪くなっている部分を放置した
ままでは、かえって悪い結果を招くことになります。さらに、冠をかぶせるとどうな
るのかとも心配しておられますね。虫歯が大きくなってしまうと、つめものをするだ
けでは、すぐにとれてしまうことがよくあります。また、神経の治療をした歯はもろ
くなりますので、冠をかぶせるのが一般的で、交換の時期がくれば冠ごと抜けますの
で歯の生え変わりには何ら問題はありません。
  5才ということですが、そろそろ乳歯の奥から6才臼歯(第一大臼歯)という永久
歯が生えてきます。この歯は、永久歯の中で最も大切な歯です。
乳歯がひどい虫歯になってしまったのを教訓にされ、永久歯は、虫歯にならないよう
予防を心掛けてあげて下さい。

      文責  OSP会員  ビーバー小児歯科  俵本寛志



おたずね/

C.N.様
32歳
女性
大阪府大阪市平野区 

  1歳4ヶ月の息子のことでお尋ねします。
 5日ほど前に右上の糸切り歯の1つ奥の歯茎が少し膨らんで黒ずんでいるのに気づいたのです
が、今日(6/4)になってもそのままの状態です。
一度診察を受けるべきでしょうか。
   

お答え/

  1才を少し過ぎるころになると、第一乳臼歯という歯が糸切り歯の奥に生えてきます。生える
少し前になると歯茎が盛り上がるため、食べ物があたって内出血することが時々あります。そのよ
うなときは、おたずねのような黒ずんだ状態に見えるものです。 
 食生活に支障もなく、痛がる様子もなければ、しばらく様子を見ておられてもいいとおもいま
す。乳歯の頭が歯茎を突き破って出始めれば、知らないうちに消えてしまったということになるで
しょう。
 あとしばらくは、心配せずに様子を見ておいてください。
 
      文責  OSP会員  ビーバー小児歯科  俵本寛志



おたずね/

M.K.
 
  突然のメール申し訳ございません。Kと申しますが、ある本を探しておりましてメールを送ら
せてもらっています。
 医歯薬出版の本で、乳幼児、特に生後6ヶ月頃からの子供を持つ母親に対するブラッシング指
導の記載のある本はありませんか?
 乳歯が生えそろった時期の説明はあっても、生え始めの頃のものが記載されている本がなかな
か見つかりません。
 もしありましたらぜひ教えて頂きたいので、何卒よろしくお願い致します。 


お答え/

  ご指摘のように、この時期のブラッシング指導の記載のある文献は、あまり見当たりません。
  幸い、OSP会員の先生方も執筆されている著書に、この件に触れているものがありますの
で、ご紹介致します。
  ご希望通りの回答になるかどうかわかりませんが、お役に立てば幸いです。 
 
   緒方 克也・浜野 良彦/編著
   「 お母さんに知ってほしい
         子どもの口と歯のホームケア」
   医歯薬出版株式会社 





おたずね/

M.T.
26歳 
埼玉県 
 
  フッ素の事で質問があります。
今子供が1歳3ヵ月で、5本、歯が生えてます。歯磨きもなかなか、上手に磨けず、おやつもなる
べく気をつけて、あげているのですが、まだ、おっぱいがはずれず、飲みながら寝てしまうこと
が、よくあります。虫歯が非常に心配です。テレビでフッ素についてみたのですが、行う時期や効果、
など詳しく教えてください。


お答え/

 フッ素が歯を強くし、虫歯になりにくくする作用があることは、よく知られています。どの時
期に塗ればいいのかと言いますと、それぞれの歯については、生えてすぐが最も効果が大きいとい
えます。生えて間もない歯は歯質も弱く、フッ素の取り込みも大きいので効果が大きいのです。し
かし、それ以後でもフッ素を塗布することで、歯質を強くする効果は期待できます。虫歯を予防す
るのには、フッ素を塗布するほかに歯磨きや、食生活を改善するなど大切なことがいくつかありま
す。いろいろな予防対策のうち、フッ素が占める効果は約20%という意見がかなりあります。
 歯磨きについてですが、1才3ヶ月ではおりこうに磨かせてくれなくてもしかたのない時期で
す。どこのお子さんもそんなものですよ。むしろ私が心配なのは与えておられるおやつです。「な
るべく気をつけている」という与え方は結構盲点が多いものです。子供用のおやつと言われるもの
の中にはかなり砂糖を含んだ商品があります。決して子供用だからといって油断をしないようにし
てください。またこの時期はおやつというより補食として考える方が賢明で、与えるなら自然のも
の(果物やいもをふかすなど)をおやつとして利用し、子どもさんとお母さんがいっしょに食べる
ようにされると楽しいおやつになるでしょう。
 母乳についてはそろそろ断乳を考えるべき時期です。小児歯科の専門医を受診される 
1才半ぐらいのお子さんで、夜の母乳が原因で上の前歯が虫歯になってしまったというケースが
時々あります。屋外でよく遊ばせるようになされば、ほどよい体の疲れで、夜はおっぱいがなくて
もぐっすり眠るようになるものです。
   長くなりましたが、何はともあれ焦らず、ゆっくり、できることから実行してください。 
 
   文責  OSP会員  ビーバー小児歯科  俵本寛志




おたずね/

K.I.
4歳
奈良市朱雀

  子供(4歳)がこけて口をぶつけて前歯がぐらぐらになり、歯医者さんで隣りの歯に固定して
もらったのですが、すぐにグラグラに戻ってしまいます。やはりまめに固定してもらいに行
ったほうがいいのでしょうか?


お答え/

  前歯をぶつけてぐらぐらした状態がいつまでも続いているのは、さぞご心配のこ
とでしょう。
固定を一度されているようですが、それでもぐらつきがおさまらないのにはいくつか
の原因があります。
@ 固定期間はどのくらいだったか。
   通常は、3〜4週間固定します。
A 神経(根の)の治療が必要なケースではないか。
B 歯が、根の部分でおれてはいないか。
C 以前にもぶつけていて、根がすでに短くなってしまっているのではないか。
以上のような原因が考えられ、それぞれの組みあわせが原因になることもあります。
近鉄奈良駅近くに池尾小児歯科(0742-23-7489)という小児専門の歯科がありますの
で、一度受診されてはいかがでしょうか。

  文責  OSP会員  ビーバー小児歯科  俵本寛志






おたずね/

K.Y.
5歳
石川県小松市相生町

  4月4日で5歳になった長男のことでご相談します。
G.W期間中に下前歯の乳歯の後ろから、早くも2本永久歯が出てきているのを発見し
ました。急いで近くの歯科医に診察していただいたところ、乳歯の方はしっかりしていて、
あと半年は抜けないだろうといわれ、このまま様子を見ましょうと診断されました。
自分たちが見たところ、既に永久歯が曲がって生えてきているよう感じます。将来の歯並
びのことを考えると抜いてしまう方がよいとききますが、どう対処したらよいでしょうか?
(ちなみに乳歯も1歳半検診の際、3歳くらいの歯が生えていると言われました)


お答え/

  1〜2週間ぐらいで抜けそうな場合は、そのままで様子をみることはよくあります
が、舌側から永久歯が生えてきていて、乳歯がぐらついていないときは、乳歯を早
目に抜いてあげるのがふつうです。じゃまをしている乳歯を抜くことで、舌側に生
えてきた永久歯が正しい位置に動いてくれることも期待できます。

    文責  OSP会員  ビーバー小児歯科  俵本寛志

  






おたずね/

W. K.
6歳
茨城県北相馬郡守谷町

  6才の男の子です。前の下の歯2本(左右の1番、乳歯です)の内側に永久歯2本が
生えてきました。もう一月になりますが、いっこうに抜けそうもありません。歯医者さ
んで抜いてもらった方がいいのでしょうか?この子の兄8才は、自然に抜けるまで置
いておいたのですが、こんなに長い期間2列の歯になっていたことはありませんでし
た。
  

お答え/

  永久歯の前歯が生えてきたのに乳歯がなかなか抜けないということは、けっこうある
ことです。しかし、おたずねのようなケースは、どちらかというと少ないほうでしょう。
  結論を先に申しますと、なるだけ早くかかりつけの歯科医師に診てもらって下さい。
  おそらく抜くことになると思います。
  なぜこのようになるのか説明しておきます。
  生える準備をしている永久歯が乳歯のほぼ下から出てくると、乳歯の根はスムーズに
短くなり、脱落と同時ぐらいで永久歯が顔を見せますが、永久歯の生えてくる方向が少
し舌側にずれると、乳歯の根の吸収が正常に行なわれず、たまには今回の川野辺さんお
たずねのようなケースになることもあります。
    図に書いてみますと
《 乳歯・永久歯交換図 》

            A               B                  C

                                                      乳
                                                      歯
                                                            永
                                                            久
                                                            歯
                  ↑


  Aのように出てくるのが一般的ですが、まれには、Cのように完全にずれてしま
い、乳歯の根がほとんど吸収されないこともあります。

    文責  OSP会員  ビーバー小児歯科  俵本寛志
  






おたずね/

 W. K.
茨城県北相馬郡守谷町

  最近キシリトールを含むガムが勧められていますが、ヨーロッパのものとかなり味
が違う気がしますが、子供たちに積極的に使わせるべきものでしょうか?
  今は基本的にお菓子類はできるだけあげないようにしているのですが。


お答え/


  味の違いは、キシリトール以外に使用されている甘味料のせいではないかと思わ
れます。
  例えば、キシリトール10%というのは、他の90%は、他の甘味料を使っている
という意味です。キシリトールの研究を長らく行なっておられるフィンランドのマキネ
ン先生の意見では、50%以上のキシリトールを含んだガムはいいとはいっています
が、虫歯にならないとはいっていません。100%のガムなら虫歯にならないとおっ
しゃっておられます。
  Kさんの基本、お菓子はできるだけ与えないというのは、いいことだと思います。
  おやつとしては、果物や、いも、とうもろこしなど、自然が恵んでくれるものを多
く利用すれば、お菓子がおやつに入ってくる機会が少なくなると思います。週に1回、
お菓子がおやつに入ってくる子どもは、ほとんど虫歯になりません。

  文責  OSP会員  ビーバー小児歯科  俵本寛志
  






おたずね/

W. K.
6歳
茨城県北相馬郡守谷町

  先日乳歯と永久歯とが二列になってしまったとご相談申し上げましたKです。
あの後近所の歯医者さんに連れていったのですが、様子を見ましょうとのことでし
た。
  ところが、昨夜になって左下の一番の歯根が下端から2mm程度歯茎を破って露出し
てしまいました。歯の際のところは歯茎が被っているために、そこを支点にしてゆらゆ
らしている状態です。先日の歯医者さんは、ゴールデンウィークなのであと1週間ほど
お目にかかれません。緊急に他のお医者さんに連れていった方がよろしいでしょうか?
本人は、口内炎程度の痛みだとのことです。歯に触れなければ痛まないようです。
ただ皮膚が破れていますので、感染などが心配です。口中の殺菌剤などで様子を見れ
ばよいでしょうか?


お答え/

  乳歯の生えかわりの歯ですが、やはり抜歯するのが賢明だと思いますが、1週間
程遅れたとしても大丈夫と思います。また、口の中では、よほどのことがなければ、感染
の心配はありません。

  文責  OSP会員  ビーバー小児歯科  俵本寛志






おたずね/

奈良県
Dr.M.K.

  突然のメールで申し訳ございませんが、私、奈良の開業医に勤務しております歯科
医師でございます。
  最近になって生後3ヶ月ぐらいの子供を持つ親から 「歯がため」についての質問を
連続して受け、私の勉強不足のため的確な答えを伝える事が出来ずさびしい思いをし
ました。
  自分でも何とか調べようとしたのですが、生後数ヶ月の子供のことについて記載の
ある文献を手に入れる、もしくは閲覧するにはどうしたらいいのか困っております。
もしご存知でしたら教えて頂けないでしょうか。


お答え/

  風習と臨床の両面からお答えさせて頂きます。

《風習面》
『お食い初め』
  「どうぞ一生食物に不自由することのない人生が送れますように」との親の願い
を込めて、生後百日から百二十日ぐらいに行うお祝いです。百日頃はそろそろ離乳
の準備に入る段階であり、育児に疲れた母親への心の励みにもなるでしょう。子供
のために赤飯と尾頭つきの魚を準備し、長寿にあやかるよう高齢者に食べさせても
らう方がよいとされていますが、お父さんやお母さんでもかまいません。お食い初
めといっても食べさせるまねだけすればよいのです。
  正式には、塗りのお膳一式を準備するのですが、現代的にベビー用食器セットで
祝ってもよいでしょう。丈夫な歯が生えるようにと願って、小石を三個お膳に置く
ことなどは、残し伝えたい習慣の一つだと思います。

          出典
          和綴  日本の暮らしシリーズ  W
          福寿草
          母から娘へ伝える冠婚葬祭の常識
          著者  藤本登美子
          株式会社  フジタ
          紹介  OSP会員  小児歯科なかよしプラザ  外村誠

《臨床面》
  歯がためについての定義は詳しく知りません。ただ、赤ん坊は、歯が生えてくる前
から食べられるものだろうがなかろうが、たいていのものを口に入れます。間違って
タバコや水銀電池を飲み込んでしまったといった事故もこの時期によくおこっていま
す。指しゃぶりと同じように口に何かを入れていると、気持ちが落ち着くのではない
でしょうか。市販されている商品は赤ちゃんが飲み込んだりけがをしないように、大
きさも固さも工夫されています。
  それはともかく、わたしは市販の歯がためがわりに、ニンジンやキュウリを握りや
すい太さの棒状にしたものを持たせるように母親に薦めています。生野菜の味に慣れ
るいい機会にもなり、わずかですが水分の補給もできます。ただ長くくわえていると、
歯茎でもかみ切ってしまい、のどに詰めることもありますので、母親にも目を離さな
いように注意しておくことも必要でしょう。

            文責  OSP会員  ビーバー小児歯科  俵本寛志






おたずね/

H. K.
2歳5月
東京都江戸川区

  先日2歳5ヶ月になる子供が4日間の発熱の後口内炎を起こし、歯茎が完熟トマト
のように腫れ上がりました。歯科に行き、診察を受けたところ、熱が原因と思われ
るので、内科にいくように言われました。今後どのように歯茎を扱ってよいのか、
また、熱からの原因があるのかどうか、ご意見を、お聞かせ下さい。なお、熱は下
がっております。よろしくお願いいたします。


お答え/

 高い熱が出たとのことですので、おそらく、ヘルペスウィルスの感染で、熱が
原因と思われます。
 現在、熱が下がっているのなら、あと、一週間もすれば、腫れは引くでしょう。
とくに心配されることはありません。
 腫れが引くまでは、少しさわるだけでも出血しますので、歯ブラシをするのは
避けておかれてもかまいません。
 また、食事も、ソースや醤油、レモンの類は、調味料として使用しますと、少
ししみますので、避けておくようにするのがいいと思います。
 早くよくなって、しっかりご飯を食べ、元気に遊びまわってくれるといいですね。

       文責  OSP会員  ビーバー小児歯科  俵本寛志






おたずね/

K.K.
2歳0月
男
横浜市瀬谷区

 市外のお問い合わせですみません。
 歯磨きをいやがるので、なかなかきれいに磨けません。
歯茎と歯の境目のあたりに、緑色の見た目上は苔のようなものが付着しています。
気づいてからはブラシをあてるようにしていますが、緑色は落ちないで、子供は
痛がります。
 大人でいう「歯石」のようなものでしょうか。歯医者さんにかかって、除去した
ほうがよいのでしょうか。


お答え/

 2歳0カ月という時期は、おりこうに磨かせてくれない子のほうが多いのが普
通です。おりこうにしてくれる子でも、短い時間だけで、歯磨きが十分できるく
らいの時間じっとしてくれる子は、なかなかいません。ですから、あまり心配し
なくてもいいでしょう。また、磨くときも、一度にすべて磨こうとするのではな
く、二度くらいに分けて磨くつもりでいるともっと気も楽になるでしょうし、歯
磨きの効果も上がります。昼間に明るい窓際に連れて行って歯を磨くようにされ
ると、磨けていないところがよく見え、きっと磨くのが上手になるでしょう。
さて、色のついている部位ですが、文面では上の歯か下の歯なのか分かりませ
んが、下の歯なら歯石の可能性が高いと考えられます。しかし、K.さんが心
配しておられるのはおそらく上の前歯ではないかと思います。磨いても色が取れ
ないのなら、すでに虫歯になってしまっているのかも知れません。治療の必要が
あるかないかは別にして、早めに小児歯科医にみてもらい、指示をあおぐのが賢
明でしょう。もしも虫歯なら、きっと診察される先生からも注意があるでしょう
が、夕食後の飲み食いが主な原因になっているはずです。私の患者さんで今まで
にあったケースとしては、おふろ上がりにミルクやジュース、スポーツドリンク
などを飲んでいて虫歯になった子が何人もいました。お父さんが夜遅く帰宅され
ることが多い家庭で、子どもさんが父親の食事に付き合って何か食べる場合も、
要注意です。心当たりがあれば、早めに食生活の改善をすべきです。夕食後は、
お茶や水以外のものを与えないのを原則にしてください。
磨くと痛がるのは、歯ブラシの動かし方がおおきすぎるのでしょう。上の前歯
を二本まとめて磨くと、上唇小帯というひだを傷つけてしまい痛がることもあり
ます。一本ずつていねいに磨けば痛がることもないでしょう。
 横浜には、小児歯科の専門医が何人かおられます。残念ながら私は横浜の地理
に詳しくありませんので、Kさんのお宅から、どの先生が近いのかよくわかりま
せん。何個所か診療所と電話番号をお知らせしますので、お問い合わせください。


   愛児の会  デンタルクリニック  045−319−3050  (横浜駅の近く)
   南山手小児歯科                045−623−6329  (中区滝の上)
   石井こどもの歯科              045−751−3814  (磯子区滝頭)
    以上です。文責  OSP会員  俵本寛志


おたずね/ 
   
Y.K
24歳
女
広島県呉市

  養護教諭をしています。(2年目です)
 検診でむし歯が見つかっても,なかなか治療へ結びつかず,少し困っています。
 ひとりでむし歯が5本以上ある子どもも数人いますが,「乳歯でどうせ抜けるからいい。」とか
「痛くないからいい。痛くなったら歯医者に行く。」と言って治療に行きません。
 乳歯のむし歯治療の必要性について,どのように説明したらよいか,
「歯医者さんにいかなきゃ。」と子どもも保護者も感じるような保健指導のアイデアをお願いします。


お答え/ 

 学校の子どもたちの健康に、心を配って頂いている様子がよく見えてきます。
ほんとうにありがとうございます。歯科に限らず、どのような病気も発見されば、
出来るだけ早期に治す事は大切なことですし、その後再発を防ぐための努力はさらに大切なことです。
私自身は、予防に重きを置いた小児歯科医であろうと、努力してきたつもりでいますが、
そのきっかけになったのは、広島大学歯学部の学生だった頃に、無歯科医村活動でお世話になった、
県北の比婆郡高野町での出来事でした。昭和46年当時の無歯科医村では、歯に対する関心はかなり低く、
先生がメールに書いておられるような、「どうせ抜け替わる」「今痛くない」、それに歯医者に行くには
1日仕事になるなどの理由で、虫歯は放置されたままになっていました。そのような歯に対する意識の低い
地域で、どうすれば歯を大切にしてくれるようになるか、学校の校長先生、村役場の担当者、そして広大の
我々で相談しあいました。もちろん全てが順調に運んだわけではありません。それぞれが努力もしましたし、
紆余曲折がありました。小学校での給食後の歯磨き一つ実行することさえ、かなりの困難がありました。
洗面場所が足りないとか、先生の仕事が増えるなどの理由で、なかなか実行には移してもらえませんでした。
しかし、、水道の蛇口一つと、生徒一人一人が各自のコップさえ持っていれば、何人もの者が歯磨きは出来ると
いうことを説明し、先生に負担がかかるということも無いことも、校長先生が自ら給食後に歯磨きをすることで
実証する努力をして下さいました。村役場の方も、出来るだけ水道の蛇口を増やす努力をされましたし、広大の
我々は、診療が終わってから、夜各地区を何度も何度も回り、歯の大切さを住民の方に話していきました。そして、
活動を始めてから十数年、高野町の子どもたちの虫歯の数は、全国平均よりずっと少なくなったのです。
当時の経験から言えることは、出来ないとあきらめるより、何が出来るかを考え、行動することです。例え小さな
ことでも少しずつ積み重ねていけば、きっといい結果が出ると思います。まずは先生が、昼食の後歯を磨くこと
から始めてみられてはいかがでしょうか。先生が食後に歯を磨いていれば、子どもたちも自然に磨くようになる
ことでしょう。食後に歯を磨く子が一人でもいれば、次々と仲間が増えてくることも考えられます。誰も磨いてい
なければ、例え歯を磨こうと思っている子がいても、なかなか一人だけ歯を磨こうという勇気は湧いてきません。
そのような中、先生が歯を磨いていれば、歯を大切にしようとする子は、仲間はずれの心配をせずに歯を磨くこと
が出来、そして少しずつ仲間が増えていけばいいと思います。小学生の時期は、実は永久歯にとってとても大切な
時期です。乳歯と永久歯が混在するこの時期は、たとえ乳歯の虫歯を放置したとしても、同時に永久歯が弱ってき
たり、虫歯になってきます。虫歯だらけの口の中では、乳歯だけが虫歯菌の攻撃を受けるのではありません。
一生使わなければいけない永久歯にも同時にばい菌の攻撃が加えられていることを決して忘れてはいけないのです。
乳歯を大切に出来ない人に、永久歯を大切にすることなど出来るものではありません。また、きれいに歯を磨いた
あとの口の中のさわやかさも、どうか子どもたちに教えてあげてください。先生の質問の答えとして果たしてこれ
でいいのか、納得いただけたか自信はありませんが、出来ることから少しずつ始めてください。
そしてまた何かご質問や、ご意見がありましたら是非メールを下さい。私たちでお役に立てることでしたら、どの
ような協力も惜しむものではありません。

        文責 OSP会員 ビーバー小児歯科 俵本寛志


 今時、このような子供達・保護者がいますと先生のご苦労も大変だとお察しいたします。
 私の経験から保健指導は、かなり地道な努力が必要と思われますので、次のような運動をしてはいか かでしょ
うか?
 @校医(歯科)の先生と、ご相談され「歯(乳歯・永久歯)の重要性、その予防法等」について講演をしていた
    だく…・…・6月4日の虫歯予防ディーも近いことですし。
   校医の先生が、ダメな時はその先生から小児歯科専門の先生を紹介していただく等、一度歯医者から子供達に
    話をしてもらう必要があると思います。
   校医の先生の許可があれば、広島市内の小児歯科の先生を紹介します。
  A先生自身が、専門書等の媒体をつかって歯科者に行かない子供達に乳歯の重要性を説明する。
    次のような本を、推薦します。
      イ、子どもの口と歯のホームケア   緒方克也・浜野良彦著 医歯薬出版KK ¥2575
     ロ、小児歯科臨床プラクティス     野田忠・佐々竜二編集 医学情報社    ¥8755
  Bそのような子供達を突き放す
   「先生の歯ではないから、どうなっても知らないから」等、言って突き放してはどうでしょうか?
    案外、心配になって歯医者に行くのでは?
   いずれにしても、このような問題を職員会議で議題にあげて学校全体で、考えてみてください。

          文責 OSP会員 小児歯科なかよしプラザ 外村 誠